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札幌の魂・河合竜二のマリノス愛。
古巣に伝える「まだやってますよ」。 

text by

井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byJ.LEAGUE PHOTOS

posted2017/03/03 11:00

札幌の魂・河合竜二のマリノス愛。古巣に伝える「まだやってますよ」。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

一般的な知名度が高いのは小野伸二と稲本潤一だろう。しかしクラブの苦楽の歴史を知る河合こそ、今の札幌を象徴する選手である。

キーマンは元マリノスの「兵藤じゃないかな」。

 プレシーズンのニューイヤーカップ沖縄ラウンドでは、最終戦のFC琉球戦の後半から出場し、前半とは見違えるような勢いを生み出して、決勝点の起点にもなった。

 当然、相手の力量は違う。それでも札幌が横浜から勝機を見出すとすれば、そんな展開からではないだろうか。前半は我慢して、後半に勝負を挑むような。

 ただし本人は「(キーマンは)兵藤(慎剛)じゃないかな」と、こちらも元横浜の後進を推す。限られた攻め手を増やすという意味では、そうかもしれない。

 でもきっと両チームのファンは、広い背中にプリントされた4の数字も探すだろう。横浜で才能を開花させ、北海道の大地で器をさらに拡げた男の変わらぬ勇姿を。

 手厳しい順位予想を覆すための勝負の日々は、まだ始まったばかりだ。

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齋藤学

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