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神野大地はマラソンでも神なのか。
五輪代表3人に勝利した異常な粘り。
text by
金哲彦Tetsuhiko Kin
photograph byEKIDEN NEWS
posted2017/02/12 07:00
陸上長距離界に旋風を巻き起こす青学大。その象徴の1人である神野は卒業後も明確な結果を残している。
神野のサングラスが最高価格をつける人気ぶり。
会場は、ハーフマラソンを走り終えたばかりの市民ランナーたちの熱気に包まれた。そのオークションで、並み居るメダリストたちの逸品を退け最高価格をつけたのは、神野が提供してくれたオークリー社のサングラスだった。
驚いたことに、競り落としたのはレースに参加した市民ランナーではない。福井県から香川県まで、わざわざ神野の応援に来た女性ファンである。
今年は、神野が出場するすべての大会に行く予定とのこと。世に言う「追っかけ」だ。オークションに勝利したファンの女性をステージに上げて早速インタビュー。私は、つい茶々を入れたくなった。
金「神野選手のどこが好きなんですか?」
ファン「顔です」
金「えっ! 顔ですか! 走りとか、性格とかではないんですね!」
ファン「顔が大好きなんです!」
実力もあるが、とにかく人気者の神野だった。