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打者・大谷翔平は清原、松井級か。
清宮にも通じる長距離砲復権の流れ。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byKiichi Matsumoto
posted2016/12/26 11:00
侍ジャパンのオランダ戦でも驚愕の一撃を放った大谷。この長打力が高校球児を刺激しているのは間違いない。
清宮、安田以外にも全国各地にスラッガーが!
明治神宮大会というマスコミが注目する全国大会の決勝戦で、やはり注目を集めたスラッガーがホームランの競演という最高の形で期待に応える、それだけでこの2人はスター選手と言っていい。
世間は清宮がドラフト1位、安田がドラフト上位と評価に差をつけているが、個性の違いこそあるが、力量に大きな差があるようには見えない。ともにドラフト1位候補という評価でいいと思う。
松井と中田の間隔が15年、中田と大谷が5年、そして大谷と清宮・安田の間隔が5年と、いい感じでスラッガーの流れがきている。そしてこの2人の強烈な磁場に引き寄せられるように増田珠(横浜高・外野手)、岡田悠希(龍谷大平安高・外野手)、若林将平(履正社高・外野手)、太田英毅(智弁学園・遊撃手)、福元悠真(智弁学園・外野手)、村上宗隆(九州学院・捕手)というスラッガーが全国に出現している。