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筒香の覚醒、山崎とロペスの不振。
ラミレス監督は主軸にどう対したか。 

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日比野恭三

日比野恭三Kyozo Hibino

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photograph byHideki Sugiyama

posted2016/12/21 07:00

筒香の覚醒、山崎とロペスの不振。ラミレス監督は主軸にどう対したか。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

本塁打王と打点王の二冠を獲得した筒香。オーラをまといつつある様子はラミレス監督も肌で感じていた。

CSに出場することを強く望み、力を証明してくれた。

――9月19日、ついに球団初のCS進出が決定しました。ずっとBクラスだったチームがAクラスになれたのはなぜだったのでしょう?

「やはり信じ続けたことだと思う。選手たち自身がCSに出場することを強く望み、その力があることを自ら証明してくれた。ぼくははじめから、Aクラスになれると信じてやっていこうと伝え続けたし、選手たちも明確な自信をもって試合に臨んでいた。

 去年まで、ベイスターズはルーキーの投手をぶつけられることが多かったが、今年はエース級の投手と多く対峙した。それでも諦めることなく堂々と戦い続けてくれたことは本当にすばらしいことだった」

ジャイアンツの4番を務め、貫いてきたからこそ。

――素朴な疑問ですが、ラミレス監督はなぜ信じることができるのですか。ご自身の人生において、信じることで何かを実現してきた原体験のようなものがあるのでしょうか。

「そう、最も重要なのは、ぼく自身がそれを経験してきたということだ。ジャイアンツの4番という日本で最もプレッシャーのかかるポジションを務め、そのプレッシャーとも戦ってきた。2000本安打も達成することができた。

 それらは、自分のやり方を信じ、貫いてきたからこそできたことだと思う。自分を信じることができれば、後悔も迷いも生まれない。監督は個々の選手に自分の考えていることを信じてもらう必要があるが、選手たちに『こういう選手になってほしい』と話す時も、ぼくは自信をもってそう言っている。そうすることで選手自身がその言葉を信じてくれるからだ」

(通訳:長谷川有朋)

 シーズンを終え、初のCS進出を果たしたベイスターズ。プロ入りから25年、チームの顔であり続けた三浦大輔の引退試合を経て、チームは未知の戦いへと足を踏み入れていきます。インタビュー最終回では、ハマの番長の話から、ジャイアンツをくだしてのCSファイナルステージ進出、そして来季に向けての抱負を監督に語っていただきます。お楽しみに!
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