サムライブルーの原材料BACK NUMBER
工藤壮人はMLSで代表返り咲きへ。
あごを骨折してもダイビングヘッド。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byAFLO
posted2016/12/20 11:00
あごの骨折を経験した工藤壮人の口からはマウスピースが覗いている。それでも、勝利のためならば彼は躊躇わずに飛び込んでいく。
日本代表のことは、いつも工藤の頭にある。
日本代表のことは常に頭にある。
同世代の大迫勇也や山口蛍らとともに2013年7月の東アジアカップに招集され、ザックジャパンで定着を目指したが、ブラジルW杯メンバーからは落選した。
ハリルジャパンではロンドン五輪世代が主力を担い始めており、工藤も相当に刺激を受けている。
「戻りたいというよりは、戻らなきゃいけない場所。来シーズン、自分のチームでしっかりと結果を残して、その権利を得たい。レイソルでずっと一緒だった(酒井)宏樹はサイドバックの中心としてやっているし、(代表で)また一緒にプレーできたらとは思います」
MLSから切り拓く、代表の道。
工藤壮人の存在を、忘れてはならない。