話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
過去最高の費用と時間をかけたU-19。
小川航基は東京五輪の主役になるか。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2016/09/30 07:00
桐光学園時代から世代一のストライカーとしてその名を轟かせていた小川航基。183cmという恵まれた体格も期待値を上げている。
東京五輪で主役を張る覚悟はあるか。
「中東は暑いですが、暑いのは嫌いじゃないですし、連戦も問題はないです。中東のチームは何をしてくるのか分からないので不気味ですけど、自分たちはここまでしっかりと準備してきたつもりですし、コミュニケーションを取ってきている。いい結果を報告できると思います」
小川は、自信たっぷりの表情で、そう言った。
2016年、U-19日本代表はほぼ毎月フランス、アメリカなどの海外遠征や国内合宿などで活動し、強化を続けてきた。これほど時間と費用をかけて強化してきたチームは、この世代としては過去に例がない。それもすべて、10年ぶりにアジア予選を突破し、U-20W杯の出場権を獲得するためだ。彼らの世代が東京五輪で主役を演じるためにもアジア突破は必須である。
その主役を張る覚悟を小川は持っている。