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ステフィン・カリーが高校生を指導!?
2人の日本人は彼に何を感じたか。
posted2016/09/21 11:30
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Naoya Sanuki
9月6日、まだ夏の蒸し暑さが残る台湾で、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)による『アンダーアーマー・アジア・キャンプ SC Clinic』が開催された。台湾のほか、フィリピン、日本などから集まった18歳以下の選手たちに、カリー自身がドリブルやスリーポイントなどのスキルを教えるというもので、日本からは、コンバインを勝ち抜いた大倉颯太(北陸学院高校)と水谷槙之介(延岡学園高校)の2選手が参加した。
実は水谷は、クリニックに参加する前はカリーのことを特別好きというわけでもなかったのだと言う。
「テレビや動画では、ただ細くて3Pのプレーばっかりで、シュートが入るだけやんとか思っていた」
しかしその印象は、実際にカリーに会い、そのプレーを間近で見て完全に変わった。
「シュートだけじゃなくて、ドリブル・ハンドリングとかも巧い。あと、日本人とか高校生にはないすごい雰囲気をもっていて、『この人、すげえな』っていうのが見た瞬間にわかった」
大倉は普段からカリーの映像を見て研究する大ファン。
一方の大倉は、以前からカリーの大ファン。ウォリアーズが出たNBAファイナルの試合を全部見て、ふだんからカリーのワークアウト映像を見て研究しているほどだという。
「(カリーは)ずっと冷静で、シュートが入らなくても打ち続けるシューターであり、ポイントガードでもあると思うんです。ぶれないメンタルっていうか、そういうところがすごいなと思います」と熱く語る。
キャンプは2部構成で行われた。まずは一般公開前の非公開でグループに分かれてのクリニック。それを終え、選ばれた10選手が観客の前でピックアップゲームを披露した。
非公開クリニックで、カリーと同じチームになることが多かった水谷は「一緒にプレーやらせてもらって、いい経験になりました」と言う。カリーと一緒にできたことに加え、アジアの他国の選手たちと、片言の英語やジェスチャーでコミュニケーションをとった経験も貴重だったと語る。