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産みの苦しみと将来の安打王。
イチローの次に3000を狙うのは誰? 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2016/08/05 17:00

産みの苦しみと将来の安打王。イチローの次に3000を狙うのは誰?<Number Web> photograph by Getty Images

イチローが打席に立つだけで、敵地であってもファンの盛り上がりはピークに達する。全米が彼に注目している。

偉人たちを並べるほど、3000本の難しさがわかる。

 この2人以外で可能性が高いのは、やはりミゲル・カブレラだ。現在の通算安打数はまだ2452本だが、「在籍14年、33歳」という背景が光る。22歳から32歳までの11年間で、打率が3割を切ったのは1度だけで、今季も衰えは見られない。その間、三冠王が1回に、首位打者が4回。「21世紀初頭最高の打者」をプーホルスと争えるのは、この人しかいないのではないか。

 同じ33歳のロビンソン・カノ(2144本)は、今後の活動期間が気にかかる。大きな故障をせずに40歳近くまで働ければ、3000本安打達成は視野に入ってくる。ひところは無敵の安打製造機だったジョー・マウアー(彼も33歳)がいま停滞中なのは、明らかに怪我の影響だろう。2563本を打っているカルロス・ベルトランは、39歳という年齢がネックになるが、ヤンキースを出たことで、逆に選手寿命が延びるかもしれない。

 こう考えてくると、3000本安打の達成は、やはり至難の業だ。2001年から2010年の間に現役として活躍し、この数字を乗り越えた(もしくはこの数字に迫った)英雄たちのオールスター・チームを夢想すると、頭がくらくらする。イチローはもちろん、そのチームの一番打者だ。

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