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ドリームチームの伝説の“コーチK”。
最後の指揮で偉大なる3連覇なるか?
text by
長澤壮太郎Sotaro Nagasawa
photograph byGetty Images
posted2016/08/05 10:00
8月1日のナイジェリアとの強化試合で19得点をあげたキャプテンのカーメロ・アンソニー。
コーチKが指揮するのは、今大会が最後に……。
選出した選手とは、代表チームが求める役割について一対一で話し合い、海外に遠征した際には、米軍の基地を積極的に訪れ、国の代表として任務を行っている兵士達と交流させることで、国を背負う意味をチームに植え付けました。
また、将来のA代表を目指すアンダー16、18などの若いチームメンバーにも積極的にこの精神を伝え、A代表になることを誇りに思う流れを作りました。
コーチKの元、チームUSAは2008、2012と金メダルを獲得し、世界の頂点に返り咲きました。
実は今度のリオオリンピックをもってコーチKは代表監督を退く意向を発表しています。コーチK指揮の元、チームUSAが戦うのはこれが最後。
チームプレーを重視した、総合力が魅力のチームに。
今回の代表メンバーは、チーム力を重視してきた彼らしい総合力が揃った布陣。
オフェンスとディフェンス両方に優れたジミー・バトラー、ポール・ジョージ、ドレイモンド・グリーン。
爆発的な得点力を持つケビン・デュラント、クレイ・トンプソン、カーメロ・アンソニー。
走れるハリソン・バーンズにデマー・デローザン、サイズで勝負できるデマーカス・カズンズ、ディアンドレ・ジョーダンなど、どの角度から見てもチームに穴はありません。
そして司令塔には優勝したばかりで絶頂期のカイリー・アービング。
実は、アービングはデューク大学出身。しかし大学時代は怪我にあい、わずか11試合しかプレイしていません。大学時代思うような活躍が出来なかった彼が、恩師に金メダルをもたらし、最後の花むけをする――。そんな筋書きもチームUSAの話題の1つです。
8月7日(日本時間)の中国戦から始まる予選ラウンド。グループAに属する米国は、中国の他にオーストラリア、フランス、セルビア、ベネズエラと当たります。
コランジェロとコーチKが12年かけて作り上げたチームUSA。
集大成として、完璧な内容で3連覇を目指す戦いが始まります。