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伊東、里崎も獲得していない月間MVP。
ロッテ田村、4年目の急成長の秘密。
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2016/07/27 07:00
規定打席に達した打撃だけでなく、田村は安定したディフェンス面でも扇の要としてチームを支えている。
日本代表で同級生・大谷のボールを受けてみたい。
田村について涌井は「まだまだ(自分の投げたい球とか配球とか)分かっていない」と厳しいことを口にするが、それは彼に求める部分が大きく、まだまだこんなものじゃない。もっともっと高いところまで来いという気持ちから話しているのであり、その証拠にそう話すときのいつも緩やかな表情のままだ。
今夏、田村は初のオールスターゲームにも選出された。
パ・リーグで唯一、規定打席に到達している捕手であり、しかもこれだけの成績。当然と言えば当然の結果だ。
オールスターゲームでは大谷翔平の怪我で「同級生バッテリー」の結成は持ち越しとなったが、来年には世界を相手にした絶好の舞台。WBCが控えている。
「(大谷は)日本を代表するピッチャーなんでね。同級生だし、高校時代からの対戦もありますし、(ボールを)受けてみたいなとは思います」
22歳の若者が日本を代表する捕手へと、着々と歩を進めている。WBC日本代表の選出にも期待がふくらむ。