ボクシング拳坤一擲BACK NUMBER
生命線のジャブを潰されてもV3!
井岡一翔、次の狙いはスーパー王者。
text by
渋谷淳Jun Shibuya
photograph byKyodo News
posted2016/07/21 11:30
一発ではなく、ダメージを積み重ねてのKO。井岡らしい勝利を見せ、統一戦へ向けて視界良好だ。
井岡がエストラーダに勝てば、年間最優秀選手賞も!
こうした状況において、WBO王座も保持する2冠王者、エストラーダ戦は、井岡というチャンピオンにとって千載一遇のチャンスと言える。専門家筋の間では井岡の実力を高く評価する声が多いのだが、井岡が現時点で実力に見合った正当な評価を得ているとは言い難い。仮に年末にエストラーダ戦が実現し、井岡がこれに快勝すれば、八重樫東(大橋)とのミニマム級統一戦を制した2012年以来となる年間最優秀選手賞の受賞は十分にあり得るはずだ。井岡のキャリアにおいてエストラーダ戦は絶対に欠くことのできないマイルストーンと言えるだろう。
井岡は試合後、統一戦に関する質問を受けて「統一戦をやれるなら、みなさんの期待にこたえたいし、自分自身も証明したいという気持ちがある」と答えた。井岡陣営は間もなくエストラーダ陣営との交渉に入る。ファンのためにも、何より井岡本人のためにも、交渉がまとまることを願うばかりだ。