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スペインの時代にイタリアが終止符。
EUROでまたも理性を超える結果が。 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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posted2016/06/29 11:30

スペインの時代にイタリアが終止符。EUROでまたも理性を超える結果が。<Number Web> photograph by AFLO

4年前、EURO決勝でスペインに0-4で敗れ「試合にすらならなかった」とブッフォンは完敗を認めていた。

イタリアに始まり、イタリアで終わったスペイン時代。

 国元スペインの『AS』紙は「一時代の終焉」と一報を打った。『ムンド・デポルテイーボ』紙も「アディオス、王者ロハよ」と続いた。

 スペインの黄金時代はEUROでイタリアに勝って始まり、EUROでイタリアに敗れて終止符が打たれたのだ。

 大きな武勲を成し遂げた闘将コンテは、スタンドに駆け寄ると、感涙にくれる愛妻エリザベッタとはしゃぐ愛娘ヴィットリアから祝福の接吻を受けた。闘将がこの大勝負にかけていた心身の緊張はいかほどだったか。一瞬の安らぎと次戦への活力を与えるであろう、静かなキスシーンは観る者の胸を打った。

「われわれは大仕事をやってのけた。この選手たちは必ずやってくれるとわかっていた。次は世界最強のドイツが相手だ。本当にどでかい大仕事になる」

 イタリアは、ボルドーで世界王者ドイツとの準々決勝に挑む。

 欧州の夏は、いよいよ熱を帯び始めた。

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アントニオ・コンテ
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ジャンルイジ・ブッフォン

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