パラリンピックへの道BACK NUMBER
「日本独自の強さ」で目指す高み。
車椅子バスケ代表、リオでの挑戦。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byShingo Ito/AFLO SPORT
posted2016/06/03 10:30
4度目のパラリンピック出場となる日本代表主将の藤本怜央。所属クラブの宮城MAXでは8連覇に貢献。ブンデスリーガのハンブルガーSVでもプレーしている。
「いちばん強い代表を作りあげた自信はあります」
「精一杯力を出して戦いきったことを、プレーで示したいと思います」
同じチームで、代表メンバーの香西宏昭、千脇貢もプレーしていた。香西は言う。
「同じチームでプレーできて、連携を図る練習ができました。リオではやってきたことを出すだけです」
それらも、チームのプラス材料となる。
藤本はこうも語った。
「今まででいちばん強い代表を作りあげた自信はあります。これまでの先輩たちに胸を張って、『このチームがいちばん強い』と言える。2020年に東京開催が決まって、期待もされていますし、結果を出す年だと思っています」
選手たちの言葉の力強さは、ロンドン大会後、チームとして培ってきた組織、個々に高めてきた力、積み重ねてきた時間への信念あればこそだった。
選手たちが自信のよりどころとできるチームとなった日本代表。
これまで跳ね返されてきた壁に穴を開けることができるか。それが現実となったとき、日本の戦いぶりは世界からも注目を集めることになる。