手倉森誠の名言
日本はオリンピック予選とか本番で、ようやく本気になる。その舞台で結果を出したり、打ちのめされたりした経験を糧に一気に代表に成長する流れができているじゃないですか。それを、もっと早めないといけない。
手倉森誠(サッカー)
2016/05/21
U-23日本代表の手倉森誠監督は2014年に就任(当時はU-21代表)、その翌年のインタビューで、若手育成の遅さを指摘していた。「世界の強豪国はFIFA U-20W杯経由A代表ですが、日本はオリンピック経由A代表。つまり、3年くらい育成部分の教育が遅れているのです」。日本では、育成年代は勝利至上主義に走るよりも、むしろ技術を延ばすことに主眼が置かれていた。しかし「球際が弱く、ヘディングやスライディングが苦手で1対1に勝てない」「若い世代は、戦うことを教わっていません。上手ければプロになれるという流れです」。テクニカルな指導の重要さは認めつつも、早い段階から「勝負に勝つための指導」を行うことの重要性を説いた。
Number879号(2015/06/04)