沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
ヴィクトリアマイルは騎手で買う!?
となれば、外せないのはやはり……。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2016/05/14 08:00
長らく期待されながら、実はGIはいまだ勝利なし。3月の中山牝馬Sで復調の兆しを見せているだけに、本番に期待が高まる。
女帝復権への願望込みで◎はルージュバック!
ほかで面白そうなのは、前走のダービー卿チャレンジトロフィーで牡馬相手に重賞初勝利をマークしたマジックタイム(5歳、父ハーツクライ、美浦・中川公成厩舎)、3連勝したあと福島牝馬ステークスで2着と勢いのあるシャルール(4歳、父ゼンノロブロイ、栗東・松永幹夫厩舎)、リピーターの多いこのレースの昨年の覇者ストレイトガール(7歳、父フジキセキ、栗東・藤原英昭厩舎)あたりか。
ここで結論。
◎ルージュバック
○ミッキークイーン
▲スマートレイアー
△クイーンズリング
×マジックタイム
注ショウナンパンドラ
同じ舞台で行われた先週のNHKマイルカップでは、メジャーエンブレムが驚愕の強さで逃げ切った。「後輩女王」のパフォーマンスを凌駕する走りができそうな馬はどれか……と考え、ルージュバックという結論に達した。
かつて「女帝」としての将来を嘱望された逸材だけに、メジャー同様、復権してほしいという願望も込みの◎である。
今週からBコースでの施行となり、内ラチが3m外側に移動されるので、先週のように内が伸びる極端なコンディションにはならないはずだ。枠順を気にする必要はなさそうだが、それでも、7番を引いたルージュバックは、ある程度行きそうな2番のスマートレイアーを内に見て、控えそうなミッキークイーンやショウナンパンドラの気配を外に感じながら進められる好枠と言える。条件は、揃った。