球道雑記BACK NUMBER
涌井秀章×大谷翔平、対決の構図。
最多勝投手同士の勝負を徹底検証!
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2016/03/30 17:00
涌井が開幕投手として投げるのはこれで7回目。現役投手として開幕戦5勝という最多記録を刻んだ。
これからも続く、涌井と中田、そして大谷との対決。
この涌井の感覚の鋭さについては、小林雅英ピッチングコーチも手放しで称賛する。
「そうした集中力は凄いなと思いますね。できる子とできない子がいるので。試合は27人で終えることはまずできないですし、ヒットだったり、エラーだったり色んなシチュエーションが絡んでくるので、そのときに自分で考えて、対応して、どういうボールを投げて、どういうアウトを獲れるか、考えながらできる選手は自然と結果が残せると思うんですよね。自分の球しか投げられない。バッターがたまたまアウトになってくれるって人が、大半だと思うんですけど、一流になってくるとそういうことができるようになる」
2016年の開幕戦で、大谷翔平との“最多勝対決”を制した涌井。大谷の立ち上がりに生まれたわずかなスキが勝敗を分けた。
今後、互いに中6日で、ローテーションが回っていけば次回のマッチアップは4月15日。舞台を札幌ドームに変えて“リマッチ”することになる。この日は完璧に抑えられた中田もこのまま黙ってはいまい。前売りチケットの売れ行きも好調のようだ。