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エディー、日本代表への愛情と辛辣さ。
「W杯の時より体が小さくなっている」
text by
竹鼻智Satoshi Takehana
photograph byGetty Images
posted2016/03/27 10:50
外国人だからこそ、日本代表を率いてW杯で死闘を演じたからこそ……愛情に満ちた厳しい言葉がエディーHCの口からほとばしる。
「日本代表はW杯の時に比べて体が小さくなっている」
――今でも日本ラグビーに思いを馳せることはあるか。
「日本ラグビーには、常に自分でできるお返しを何かしてあげたいと思っています。実際に、コーチングクリニックなどのために日本へ行く予定もあります。特に、監督やコーチを育てる指導にはできるだけ貢献していきたいですね。まずは、ラグビーというゲームの本質的な理解を深める手助けをしたいと考えています」
――サンウルブズなど、かつて自分が指導した日本代表の選手をチェックすることはあるか。
「スーパーラグビーの試合は観ています。選手たちはもっとウェイトトレーニングに励み、体を大きく、強くする必要があると思います。日本代表の選手たちは皆、W杯の時に比べて体が小さくなっているように見えます。日本人は体格が小さいのが弱点なのですから、世界と戦うには適切なトレーニングを継続していかなければなりません」
――日本ラグビーにはまだまだ改善すべき点が多い。
「ジャパンとサンウルブズが高いパフォーマンスを発揮していくために、指導者の育成、配置、その他のサポート体制なども整えていかなければなりません。例えば日本代表選手のうち、サンウルブズでプレーしていない選手が多数いますが、彼らがサンウルブズでプレーするようにするにはどうしたらいいか、考える必要があります。代表選手がもっと所属していれば、より良い成績を残し、ラグビーへの注目度も保てたでしょう。
秩父宮で2試合目となったサンウルブズ対レベルズ戦(3月19日)の観客動員数が初戦を大幅に下回ったようですが、これは開幕2連敗という結果に起因しています。勝っていれば、もっと多くのファンがスタジアムに駆けつけ、試合を盛り上げてくれたはずです」
日本ラグビーは正しい方向に進んでいるか。
――ジャパンの今後の試合については。
「スコットランドとのテストマッチに代行監督で挑むなんて、信じられませんね。結果がワールドラグビーのランキングに直接影響する、非常に大事な試合です。日本ラグビーのためには代表チームの勝利が何より大事で、サンウルブズの強化も、ジャパンの強化に直結させるべきです。
日本ラグビーが正しい方向に進んでいないのを見ていると、本当に悲しくなります。何が大事なのか、その優先順位をしっかりつけ、時には犠牲を払ってでも目的を達成していくべきです」