松山英樹、勝負を決める108mmBACK NUMBER
ウッズからデイへの助言と松山英樹。
「自分の世界」を守るための方法は?
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph bySonoko Funakoshi
posted2016/03/22 18:00
ジェイソン・デイは「次代を担う選手」と名指しであげるほど松山を高く買っている。
松山はすでに、「自分の世界」を手にしている?
それは、まさに松山らしさ。どんなときでも、たとえそこが鬼門であっても、挑まずにはいられない。結果として失敗したら、それはそれで受け止める。それが、松山の世界なのだ。
「自分らしくあれ。自分の世界に居続けるんだ」
偶然か、必然か。ウッズがデイに送ったメッセージ通りのことを松山はすでに実践しているではないか。
ひょっとして、デイと予選2日間を同組で回ったとき、松山がデイを眺めて明確にわかったという「自分に足りないもの」は、自分らしさの追求の仕方、自分の世界へのこだわり方の再発見だったのではなかろうか。
悔しさを噛み締めていた松山に、それを尋ねることは気がひけた。
尋ねずとも、自ずとわかる。答えは、これからの松山のプレーぶりが教えてくれるはずだから――。