アロンソも嘆いている。

　そのミーティングに呼ばれながら、参加しなかったフェルナンド・アロンソはこう言って、F1の現状を嘆いた。

「いまさら、F1に意見なんてないよ。みんなで決めたルールというのなら、僕はそれに従う。でも、この段階で変えるなんて、誰が考えてもおかしい。しかも、よりわかりにくくなった。そもそもF1は、もう少しわかりやすくなるべきなんだ。ほかのスポーツのファンがいまのF1の状況を知ったら、驚くだろうね。ルール変更があまりにも多すぎるし、複雑すぎる。MGU-HにMGU-K、バッテリーがどれくらいチャージされていて、あと使用しなければならないタイヤはどのコンパウンドかを把握できないと楽しめないようじゃ、スポーツじゃない。とにかく残念だし、悲しいよ」

　現在のパワーユニットが導入されて3年目の今年。F1はこれまで以上に接戦が予想されているだけに、今回の決定がその盛り上がりに水を差さないことを祈りたい。