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東京マラソン9連覇、パラ五輪7度目!
土田和歌子、勝因は“いつも通り”。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byYUTAKA/AFLO SPORT

posted2016/03/06 10:30

東京マラソン9連覇、パラ五輪7度目!土田和歌子、勝因は“いつも通り”。<Number Web> photograph by YUTAKA/AFLO SPORT

東京マラソン9連覇を達成。昨年の2レースではアクシデントが続いたが、3つ目の選考大会でようやくパラリンピック内定を決めた。

近年のパラリンピックでは苦い思いも。

 ただ、最近のパラリンピックでは、苦い思いを味わってきた。北京では5000mで他の選手の転倒に巻き込まれて重傷を負い、マラソンは欠場をよぎなくされた。ロンドンのマラソンでも転倒の影響から5位と、不完全燃焼に終わっている。以前、「マラソンでまだ金メダルを獲っていません」と語っていたが、「わくわくしています」と言うリオへ、心中の決意は強いはずだ。

 今大会は、男子でも強豪選手が参加。男女ともにハイレベルの戦いが見られたのも目をひいた。

 男子なら平均時速30kmにおよび、女子でも平均25、26km。あっという間に駆け抜けるスピード感、たたくように車輪を回す腕のパワフルな動きが生み出す迫力に、沿道で見守る人から嘆声が聞こえた。

「もっと注目してもらえるようになれば」

 これも以前の土田の言葉だ。

 土田をはじめとする選手たちには、自身の競技人生における目標と、競技への理解向上との2つの思いがある。

 見る人々の間から驚きの声があがった今大会の、男女の激しいレースは、その表れでもあった。

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