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SB・本多雄一が挑む正二塁手奪還。
攻守に改造し、明石と川島に挑む! 

text by

田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byNanae Suzuki

posted2016/02/24 10:30

SB・本多雄一が挑む正二塁手奪還。攻守に改造し、明石と川島に挑む!<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

昨年の日本シリーズ、本多は5戦中4試合に途中出場したものの、ほとんどが代走や守備固めだった。今季の捲土重来はなるか。

守備でも、グラブのサイズを変えてさらに向上を。

 向上心は守備にも。ゴールデングラブ賞2度の名手の命とも言えるグラブに、手を加えた。全体的に5mmほど大きく、さらに親指と人差し指の間の網の部分だけはさらに数ミリ高くなっているものに新調した。

「ぎりぎりの打球がグラブの先に引っ掛かってくれれば。いかに球際で粘れるか」

 だが、素早い動きが要求される二塁手だ。大きなグラブを使いこなすのは至難だが、そこも人一倍の練習量で克服するつもりだ。この春のキャンプでも鳥越裕介内野守備走塁コーチの特守を最初に受けたのは本多だった。

 最悪を最高に――。

工藤監督「まずは味方と戦って勝たないと」

 ここまでは順調なキャンプを過ごしている。だが、それはライバルたちも同じだ。

 明石は「一発もあれば、使う人の目につきやすくなる」と話し、16日の紅白戦では本塁打をかっ飛ばした。川島も21日の紅白戦でバンデンハークからヒットを放つなど2打数2安打とアピールに成功している。

 工藤監督は「このチームの選手は敵チームと戦う前に、まずは味方と戦って勝たないと試合に出られない。厳しい。でも、それがホークスの強さ」と語っており、この正二塁手争いを内心では大歓迎しているだろう。

 ホークス春季キャンプは終盤だ。3月からはオープン戦が始まる。一日、一打席、一球が運命を分けるサバイバルとなる。'16年、本多は復活なるのか。それとも、笑うのは明石か、川島か。

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