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セレッソに復帰した丸岡満の苦悩。
「日本とドイツはサッカーが違う」
posted2016/02/18 10:40
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph by
J.LEAGUE PHOTOS
今シーズン、ドルトムントからセレッソ大阪に復帰した丸岡満が苦しんでいる。
丸岡はセレッソのユースでプレーし、トップ昇格した2014年、その才能をユルゲン・クロップに評価され、ドルトムントに期限付き移籍を果たした。
173cm、64kgと小柄で卓越したスピードはないが周囲をうまく使い、2列目から飛び出していく。セレッソユース仕込みの高い技術と判断力を生かしたプレーが丸岡の特徴だ。チームでは2列目の攻撃的な選手として起用され、香川真司の影響なども受けて着実に成長していた。
そのセレッソは、昨シーズンJ1昇格に失敗した。今シーズンはJ1昇格が絶対的なノルマになる。そのために必要な戦力として復帰を要請され、丸岡も「恩返し」とばかり、セレッソに戻ってきた。
豪華なライバル、そしてサッカーの土台の違い。
だが、チームに戻ると攻撃陣の豪華さに驚いた。柿谷曜一朗、杉本健勇が復帰、リカルド・サントス、ブルーノ・メネゲウ、清原翔平、澤上竜二らが新加入し、さらに玉田圭司、田代有三、関口訓充らがいるのだ。
「すごい面子だなって思いましたね」
丸岡は苦笑したが、確かにこの攻撃陣はJ1でも十分通用する顔ぶれだ。Jリーグでの経験がない丸岡が彼らを凌駕してレギュラーになるのは非常に難しいのはもちろんだが、今丸岡は、彼らと同じ土俵に立つところで苦しんでいる。
「ドイツと日本のサッカーが全然違って、(悩みは)そこですね。チームのスタイルも全然違うので、今は試合に出るために自分探しをしている感じです」
過去、海外から帰国してから中々日本のサッカーに順応できず、苦労した選手はセレッソのOB西澤明訓を含めて大勢いる。丸岡は18歳で海外に行き、ドルトムントのサッカーが体に浸透している。若いので順応性があるが、すぐに日本のサッカーに適応できるかというとそれほど簡単ではない。丸岡は、どういう部分に日本とドイツの違いを感じているのだろうか。