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プチ鹿島、1月のスポーツ新聞時評。
主役は琴奨菊……じゃなくてSMAP!? 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byKyodo News

posted2016/02/01 18:20

プチ鹿島、1月のスポーツ新聞時評。主役は琴奨菊……じゃなくてSMAP!?<Number Web> photograph by Kyodo News

優勝から一夜明け、初優勝を報じるスポーツ新聞をズラリと並べた琴奨菊。

東スポがシリアスになった時は、怖い。

 解散報道の出た夕方、東スポはどう書くか読んでみた。

「スポーツ紙のジャニーズ担当記者には事前にメリー氏サイドからレクチャーがあったそうだ。情報が偏っている可能性もある。現時点でメンバーの動向は流動的」(事情を知る関係者・東スポ 1月14日)

 このコメント、信じるか信じないかは読者次第である。だけど河童とかUFOとか普段はゴキゲンに偏っている東スポが「朝刊スポーツ紙は情報が偏っている可能性もある」と指摘する状況が生まれていたことは事実なのだ。

 東スポを30年以上愛読している私に言わせれば、こういう大事件が起きたときは徹底してシリアスになる東スポは怖い。

 往年のレスラーでたとえると、ふだんはビジネスライクなジャンボ鶴田がいったんスイッチが入ると手が付けられなくなる怖さを発揮するサマに似ているのだ。

 東スポ=鶴田説。

スポーツ新聞に真実はなかったのか?

 さて、今回のスポーツ新聞のSMAP報道で「スポーツ紙は事務所寄りの報道だけでいいのか?」という声もあった。

 たしかにあの『SMAP × SMAP』(フジテレビ系)での謝罪放送の翌日(1月19日)、スポーツ紙は大団円という論調一色だった。

「SMAP存続表明 ただ前を見て進みたい」(スポニチ)
「SMAP存続 ファンの勝利」(東京中日)
「5人で存続宣言 SMAP『ただ前を見て』」(サンスポ)
「空中分解回避 SMAP 5人出演『ジャニーさんに謝った』」(日刊スポーツ)
「存続決定 覚悟の生謝罪 SMAP自粛も」(スポーツ報知)
「木村くんのおかげ SMAP生謝罪」(デイリースポーツ)

 これにワイドショーを加えれば「よかった、よかった」だろう。では真実は本当に報道されていなかったのだろうか。

【次ページ】 ふと紙面から浮かんでくる言葉に宿る真実。

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