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全米選手権で劇的な逆転女王に!
華麗に復活したG・ゴールド。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byAP/AFLO

posted2016/01/28 11:00

全米選手権で劇的な逆転女王に!華麗に復活したG・ゴールド。<Number Web> photograph by AP/AFLO

2度目の全米制覇で喜びを爆発させたゴールド。世界選手権では「もし表彰台にいなければ、何もしなかったと同じこと」と強気のコメント。

ゴールドの底力を見た『火の鳥』。

 だがサプライズが待っていた。

 ローリー・ニコル振付による『火の鳥』で、ゴールドは勢いのある3ルッツ+3トウループから演技を開始。

 最後の3サルコウまで7度の3回転をきれいに降り、スピン、ステップなどすべてでレベル4を獲得した。滑り終わった瞬間、こみあげてくるものを抑えるように涙ぐみかけたが、笑顔に戻っておじぎをした。

 2014年に全米選手権で初優勝したときの自己ベストフリースコア139.57を大きく上回る147.96(いずれも国内大会なのでISU未公認)を出し、総合210.46を獲得。2年ぶり、2度目の全米タイトルをもぎ取った。

今季、米国選手がボストンでメダルの可能性も!

「まだ信じられません。どんな結果が待っているのか、予想がつかなかった。ハッピーエンドが欲しかったら、自分で取りにいかなくてはと思って滑りました」

 演技直後、ゴールドはまだ興奮冷めやらない様子でそうコメントした。

 今まで失敗してもあまり悔しさをむき出しにすることはなく、2位や3位でもそれなりに満足そうにしていたゴールドが、いよいよ本気を出してきた感がある。彼女がこのような演技をボストン世界選手権で繰り返すことができたなら、表彰台に上がってくる可能性は十分ある。

 最終結果はエドモンズ2位、ワグナー3位、そして今シーズン、比較的安定した演技を見せてきた長洲未来が総合4位と健闘した。

 USFSA(全米フィギュアスケート連盟)は、世界選手権の代表をトップ3選手、ゴールド、エドモンズ、ワグナーを送ると発表した。

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