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同じスケーターの、姉と妹の間で。
本田望結が語った姉・真凜。
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byGetty Images
posted2015/12/18 11:00
優勝したジュニアGPクロアチア杯FSでの本田真凜。兄・太一と2人の妹・望結と紗来もフィギュアスケーター。
姉と妹に挟まれるという稀な競争環境。
「私はお姉ちゃんのことをライバルというよりは憧れの人として見ていますけど、いつかはお姉ちゃんにライバルだと思ってもらえるようになりたいです。あと、たぶん紗来は私のことをライバルだと思っているので(笑)、私がお姉ちゃんにそう思うように、紗来が『望結に憧れている』と言ってくれるように頑張りたいです」
目標でありライバルとなる存在が、家族の中にいる。姉妹でのフィギュアスケーターといえば、村主章枝&千香、浅田舞&真央といったところが有名だ。妹は姉に憧れつつも、いつかは肩を並べたいという思いを秘めている。一方で姉も妹を見守りつつ、いつまでも憧れの存在でいたいと自らを奮い立たせる。姉と妹に挟まれるという稀な競争環境に身を置く望結は、女優だけでなくフィギュアスケーターとしても大きな飛躍の可能性を秘めている。
真凜もまた妹に同様の思いを抱いている。
今季からジュニアGPに参戦した真凜の急成長も、妹の存在抜きには語れない。2014年の松原孝臣さんの記事では、真凜もまた妹に同様の思いを抱いていることが明かされている。
「望結は『真凜のこと、憧れている』って言ってくれていて。嬉しいけど、憧れてくれているなら、望結よりもっと上の選手でないといけないと思うので頑張っていきたいと思います」
そして真凜がバルセロナで活躍した翌日の12月13日には、前述の京都府民総体で望結と紗来が「A級 幼年女子」の部で戦った。結果は望結が見事に1位となり、ひとまずお姉さんとしての面目を保つかたちに。妹が追いかけて、姉がさらに先を行く。これからも、本田姉妹の切磋琢磨は続いていくのだろう。
その詳細は是非、本誌をお読みください。