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福西崇史が語る望月重良とSC相模原。
元選手が、ゼロから立ち上げたクラブ。 

text by

福西崇史

福西崇史Takashi Fukunishi

PROFILE

photograph bys.c.sagamihara

posted2015/11/05 12:30

福西崇史が語る望月重良とSC相模原。元選手が、ゼロから立ち上げたクラブ。<Number Web> photograph by s.c.sagamihara

元日本代表も多く集った「さがみはらドリームマッチ」で主将を務めた福西さん。キレッキレのプレーを見せ、高校生をスライディングで吹っ飛ばす場面も。

元Jリーガーが経営に参加することが増えるかも。

福西:率直に言って、ビックリしたよ。シゲさんもそうだし、ノノさん(野々村芳和)がコンサドーレの社長になるって聞いた時も驚いたもんな~。

――そうだ、野々村さんも'13年からコンサドーレ札幌の代表取締役社長に就任しています。望月さんは'73年、野々村さんは'72年生まれと、福西さんより少し年上です。

福西:もしかしたら、ふたりのようにJリーガーだった選手が経営に参加していくケースが今後も増えていくかもね。さっき茂野くんが「面白い」って言ってたけど、オレの場合は面白いというよりも「一緒のピッチでプレーしていた人が経営サイドの立場になってるんだ~!」っていう“近さ”を感じているんだよ。

――ふむふむ。僕、今年のシーズン前、望月さんにインタビューさせてもらう機会があったんです。ちょっとその話していいですか?

福西:うん、むしろオレも聞いてみたい。クラブ創設のきっかけって、どんな流れだったの?

ゼロから立ち上げたクラブ。

――そのいきさつがまた面白いんです。望月さんは現役引退直後、解説者の仕事をしつつ、巡回でサッカースクールのコーチなどをしていたそうです。

福西:オレが今やっている仕事と同じことをしてたんだよね。

――そうです。で、スクールなどの付き合いでたまたま相模原の小料理屋さんに入ったら、そこを仕切る大将がものすごくサッカー好きで、望月さんと話が盛り上がった、と。その流れで大将さんが「相模原にはサッカークラブがないので、せっかくなら望月さんが仕切ってやってくれれば面白そうですね」という話を切り出したそうです。

福西:へぇ~。色々な偶然が積み重なったんだね。

――もしかしたら大将も冗談半分で言ったのかもしれないんですけど(笑)、その言葉を聞いた望月さんが“もしかしたら指導者ではなく、経営者という立場でサッカーに携わるのもいいんじゃないかな”と考えたことで、SC相模原の歴史が始まったという。

福西:なるほどね。あれ、「サッカークラブを経営していこう!」とシゲさんが思ったタイミングで、相模原には元々の母体ってあったんだっけ?

――それがまったくのゼロからの立ち上げだったんです。最初は望月さんがお金を出資する形で、現役時代の仲間たちに声をかけて選手を集めつつ、神奈川県3部リーグからのスタートでした。

福西:'08年にクラブを創設して、昨年からJ3に所属してるってことは……6年間で県リーグとJFLで好成績を残し続けて、一気にJクラブまでなったのか。そう考えると、ものすごい快挙だよ。

この他にも、「さがみはらドリームマッチ」の様子や、経営者としての望月重良氏の強みについてなど、縦横無尽に語り尽くした福西さん。
この続きは、メルマガNumber「福西崇史の『考えるサッカー』」で ぜひお読みください。
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