メルマガNumberダイジェストBACK NUMBER

イビチャ・オシムが心配する……
東アジア杯、そしてW杯予選の状態。 

text by

イビチャ・オシム

イビチャ・オシムIvica Osim

PROFILE

photograph bySports Graphic Number

posted2015/08/04 17:00

イビチャ・オシムが心配する……東アジア杯、そしてW杯予選の状態。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

「イビチャ・オシムの『オシム問答』」、配信は隔週金曜日の予定です。

レアルvs.インテルの試合から新戦力起用のコツを考える。

――日曜から東アジアカップが中国で始まります。日本と韓国、北朝鮮、中国の4か国の大会です。

オシム:中国も暑いから大変だろう。暑さだけでなく湿気も多いから。

――もの凄く暑いようです。

オシム:簡単ではないな。

――そのうえ準備の時間がまったくありませんから……。

オシム:何よりもリーグで質の高いプレーが行なわれることが大事だ。そうすれば継続性が維持できる。ワールドカップ予選を突破するためには、チームが常にトップコンディションである必要がある。最大の力をいつでも発揮できるように、体制を整えておかねばならない。

 今、テレビでインテル対レアル・マドリー戦を見ている。親善試合だ。レアルが先制して1対0とリードした。新しい選手をたくさん試している。補強した若い選手をすべて起用して、彼らの能力を確かめている。そこが面白い。新戦力がどの程度やれるかが実際に確認できる。

――チームにとってはいいテストの機会ですね。

オシム:開幕に向けていい準備ができる。

――日本はアジアの2次予選で、この前シンガポールと初戦を戦いました。あなたもご存じのように0対0の引き分けでした。あまりいいスタートではなかったです。

オシム:そうか、思い出した。他にはどこの国がいるのかもう一度言ってくれ。

――シンガポールとカンボジア、アフガニスタン、シリアの4か国です。

オシム:十分に戦える相手だ。日本ならば今はどの相手に対しても優位な立場にある。少なくとも数歩は先に進んでいる。恐れを抱く必要も、過度にリスペクトする必要もない。ノーマルにプレーができる。

オシム氏は、ボスニアと日本のW杯予選での健闘を祈っていた。さらに話は、日本における地震のことや、自らの病についても広がっていく。
今号から、フランスリーグを代表するMFであったギウーの新連載が始まっています。アフリカにおけるサッカー文化の光と影についての真実のレポートです。
続きは、メルマガNumber「イビチャ・オシムの『オシム問答』」で
ぜひお読みください
BACK 1 2
イビチャ・オシム

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ