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イビチャ・オシムが心配する……
東アジア杯、そしてW杯予選の状態。
posted2015/08/04 17:00
text by
イビチャ・オシムIvica Osim
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「イビチャ・オシムの『オシム問答』」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
▼Lesson.109 目次
【1】〈今週の「オシム問答」〉
「サッカーはプレーが第一である。もう一度原点に立ち返ろう」
【2】〈オシムとの対話〉
「何よりもリーグで質の高いプレーが行なわれることが大事だ」
【3】〈ジャンマルク・ギウー~コートジボワールのアカデミーを語る〉
「プレーを好み練習でもプレーを優先させる。とても重要なことだ」
【4】〈オシムの教え〉
「優れたチームと対戦して、いろいろなことを学ぶことが必要だ」
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【2】〈オシムとの対話〉
「何よりもリーグで質の高いプレーが行なわれることが大事だ」
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ボスニアではリーグが開幕したが、暑いからプレーするのも大変だ。
――元気ですか?
オシム:ああ、元気だ。君はどうだ?
――ええ、悪くないです。
オシム:それならいい。ここ(サラエボ)はもの凄く暑くてちょっと過ごしにくい。ほとんど毎日猛暑が続いている。とりわけ歳をとった人間にはきつい。君や私のような(笑)。いや、本当に暑いんだ。
――日本も今は同じです。
オシム:日本だけでなく世界中がそうなっている。望ましいことではない。とりわけボスニアのような国では、医療体制なども十分に整っているとは言いがたい。たとえば熱中症で倒れても、応急措置がすぐに施されるとは限らない。救急車の数が少なく、到着にも時間がかかる。そのうえサラエボ市民はここまでの暑さに慣れていない。だからこそ心配なんだ。
それで日本はどうだ?