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なぜ門別競馬場は黒字化できたのか。
ネットの力と、馬産地独自の魅力。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byAkihiro Shimada

posted2015/07/25 08:00

なぜ門別競馬場は黒字化できたのか。ネットの力と、馬産地独自の魅力。<Number Web> photograph by Akihiro Shimada

門別競馬場の直線にはモニターもあるが、やはり全体に暗いことは否めない。照明の増設が望まれるところだ。

「ハレの日」を競馬場が演出しなければ生き残れない。

 それについて、門別競馬場で中継制作および実況を担当しているアナウンサーの坂田博昭氏はこう話す。

「遠方からのお客さんはほとんど来ていないのが現状です。それでも、ゴールデンウィークやお盆、道営記念の日などは、地元の人を中心に2000人ほどが入って賑わいます。大事なのはそこなんです。オーストラリアでメルボルンカップの日が祝日になるように、門別競馬場の大きなレースが地元の人たちにとって欠かせない祝祭となり、門別競馬場がかけがえのない場所になることです。ハレの日を競馬場が演出する、ということですね。消滅した地方の競馬場には、それがなかったように思います」

 地元の人にとってかけがえのない場所になれば、遠方から来た人の目にも魅力的な場所として映るはずだ。今の門別は、そうなりつつあるような気がする。褒めてばかりいるが、実際、気持ちよく遊べたのだから、本心である。

「競馬場は小さいですが、そのぶん馬の息づかいなどが近く感じられます。馬産地にある競馬場ですから、昼は牧場巡りをして、夜はナイター競馬を楽しむなど、馬の聖地で馬文化を堪能していただけると嬉しいです」と佐藤氏。

 私も、静内のアロースタッドで種牡馬として繋養されている、贔屓のスマイルジャックを訪ねてからここに来た。

 1レースから最終までほぼ全レースの馬券を買い、序盤はボロ負けしながら、最後の数レースで挽回し、なんとかトントンぐらいにできた。コツはたいしたことではない。500円(税込)をケチって無料の出馬表で済ませようとせず、専門紙「競馬ブック」を買って検討すること、だ。印の的中率がかなり高いし、JRAからの転厩初戦の馬の評価など、じっくり取材しているだけあって実に的確で助かった。

 ネット観戦もいいが、やはり私は現地観戦をオススメする。来月もまた行きたいと思っている。

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