松山英樹、勝負を決める108mmBACK NUMBER

松山英樹が自信を取り戻す方法は?
ミケルソンもウッズも“祈る”全英OP。 

text by

舩越園子

舩越園子Sonoko Funakoshi

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photograph byMaki Uchida

posted2015/07/17 11:20

松山英樹が自信を取り戻す方法は?ミケルソンもウッズも“祈る”全英OP。<Number Web> photograph by Maki Uchida

ツアー成績を見ても、ティーショットやアプローチに比べてパットの数字は上位とは差がある松山英樹。今大会もそこでどれだけ我慢できるかが勝負になりそうだ。

何度も成し遂げてきたメジャーでの大挽回劇。

 なぜ、これほどパットが入らないのか。それを聞いても、松山は答えないだろう。いや、それがわからないから苦労しているわけで、「それがわかっていたら、とっくにやってます」なんてやり取りを、米ツアーでは昨季も今季も、幾度も交わしてきた。

 思い出されるのは、先月の全米オープン最終日。あのときの松山も、ショットは最高の出来映えだったが、パットは「途中からわからなくなってしまった。自信がないのかな」と肩を落としていた。とはいえ、あのチェンバーズベイでは3パット、4パットを喫するほどグリーン上で「病んでいた」が、セント・アンドリュースの初日のグリーン上では、そこまでの状態だったわけではない。

 全米オープンでも全英オープン初日の今日も、共通して松山が口にしたのは、「自信がない」というフレーズ。だとすれば、パットの不振はメンタル面のどこかに起因しているのかもしれない。「入らない」という先入観。あるいは、スピースらに対するライバル意識やメジャー優勝への想い。それらが無意識のうちにパットのパフォーマンスに影響を与えているのかもしれない。

 だが原因が何であれ、2日目を乗り越え、まずは予選突破を目指すしかない。初日に大きく出遅れながら2日目に巻き返し、終わってみれば上位フィニッシュという大挽回をすでに何度も米ツアーで成し遂げてきた松山だ。実際に経験してきたからこそ、「それができる」と彼には信じられるはず。

ほんの少し大自然の神様や幸運の女神に頼みごとをしては?

 リンクスランドの気まぐれな天候はずいぶん悪戯をするけれど、ときには助けにもなるし、奇跡も起こす。それが全英オープンだ。パットに対する自信レベルが少々低下したとしてもまだまだ希望はあるし、彼には野望もある。

「そうですね。明日いいスコアを出せれば上位にも行けると思う。でも、今のままでは上には行けない。練習したいと思います」

 2013年の全英覇者であるフィル・ミケルソンは、こう言った。「好天のときはピン位置が難しいから、すべてが絶好調のゴルフじゃなければ戦えない。でも荒天ならピン位置は易しくなるから、そうではなくてもチャンスはある」。

 初日に139位と出遅れたタイガー・ウッズはこう言った。「明日、天候が荒れてくれたら、それを利用してリーダーボードを駆け上がれるかもしれない」。

 とはいえ、雨乞い、嵐乞いをする松山英樹の姿は、今のところ想像できず、彼がそんな姿を見せることは、きっとない。でもあんまり苦しいときは、ほんの少し大自然の神様や幸運の女神に頼みごとをしてみるなんて、どうかしら?

 松山に、そう提案したい。きっとまた「考えられません」と一蹴されてしまうだろうけれど――。

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