フットボール“新語録”BACK NUMBER
骨盤を前傾、軸足を抜くトラップ!?
動き方を究める「中西塾」に潜入。
text by
木崎伸也Shinya Kizaki
photograph byTakuya Sugiyama
posted2015/05/25 10:30
生物学を専門とする名誉教授を父にもつ中西は、昨年から桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部の客員教授に就任。骨や筋肉で身体全体がつながっているという観点から、新たな指導法に取り組んでいる。
大人が本気で蹴ったパスを、子供が軽々止める。
実際、大人が本気で蹴った地を這うようなパスを、子供が“軸足を抜くトラップ”で軽々と止めていた。ボールが来た瞬間に軸足の膝から下をすっと後ろに曲げる感じで、まるでダンスを踊っているかのようだった。
「日本の指導にはいいところがたくさんありますが、まだ突き詰めるべきところもあります。たとえばデータ分析もそう。個人的にユーロ2004からずっとゴールの傾向を追っていて、どんなシチュエーションで得点が生まれているかを研究しています。たとえば、ワンタッチでシュートを打つべきか、それとも止めてから打つべきか、その前のプロセスに大いに関係している。今度、そのノートを見せましょう(笑)」
今後も引き続き、中西塾を追っていきたい。