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「目標の置きどころが、難しい」
香川真司が語るシーズン終盤の葛藤。

posted2015/05/18 16:30

 
「目標の置きどころが、難しい」香川真司が語るシーズン終盤の葛藤。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」、配信は毎週金曜日の予定です。

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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ブンデスリーガで戦う日本人選手の最新事情が満載の
メルマガ「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!

 【1】~ブンデスリーガ第32節/ドルトムントvs.ヘルタ(1)~
      EL出場権圏内か、ドイツ杯か。香川真司とチームの葛藤。

 【2】~ブンデスリーガ第32節/ドルトムントvs.ヘルタ(2)~
      原口元気「結局勝てていない小さな差が、大きな差なので」

 【3】~ブンデスリーガ第32節/ケルンvs.シャルケ(1)~
      今節ベスト11選出の長澤和輝、発揮し始めた潜在能力。

 【4】~ブンデスリーガ第32節/ケルンvs.シャルケ(2)~
      流れるような連携にも、クールに振り返る大迫勇也。

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 【1】~ブンデスリーガ第32節/ドルトムントvs.ヘルタ(1)~
      EL出場権圏内か、ドイツ杯か。香川真司とチームの葛藤。

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 ドルトムントはホームにヘルタを迎えての一戦。香川はトップ下として、原口はサイドのMFとして先発、ともに84分に交代で退いた。試合は2-0でドルトムントが勝利した。

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――感想は?

「そうですね、今日はみんな『(身体が)すごく重かった』と言っていました。あとは全体的なメンタルの置きどころが、今日はちょっと悪かったですね」

――先制したあとの戦いについては?

「余裕ができたのですが、それが変な余裕になっちゃったし、ちょっと軽かった、ふわっとした感じがありました」

――試合に向けてのモチベーションも難しいところはあるのでは?

「やはりこの時期に来て、目標はもちろんEL(*7位以内に入っての出場権獲得)というのはあると思うんですけど、カップ戦の決勝(に勝てばEL出場権獲得が決まる)というのがあるので、なかなか、そういう(目標の)置きどころの難しさがあるんじゃないかなというのはあります。ここに来て疲れもあると思いますし。試合に入った時に、想像以上に疲れを感じていたので。それはしっかりしたいなと思います」

「ドイツ杯決勝へ向けて、危機感をもってやりたい」

――後半のドルトムントのカウンターのシーンで、自らドリブルで運んだシーンがありました。パスを狙いつつ、相手が出てこなかったためにミドルシュートを選択したものの、枠を外れましたが、あのシーンはどういう意図でプレーしたのですか?

「あそこでの質であったり、意識をもっと高めなきゃいけない。もちろん、スルーパスも考えられる状況ではありましたけど、(チームメイトのみんなが相手のディフェンダーを)ひきつけてくれていたので、自分が(相手を)かわしてシュートということだったのですが、ちょっと慌てていたところもありました。あれはやっぱり、判断をもっと徹底していかないといけないと思います」

――あの場面では自らドリブルでしかけてゴール前に進入しようとは考えていなかったということですか?

「周りに(味方が)3人くらいいたので。裏にもスペースがありましたし。ただ、タイミング的に、相手も(自分のミドルシュートを警戒せず)引いてしまったので、自分の前にスペースが出来て、シュートに切り替えました。だけど、せめて枠には飛ばさないといけないと思います」

――5月30日のドイツ杯決勝にピークを持っていくためにどうしようと考えていますか?

「そうですね……これからしっかりコンディションを上げて。先週と今週と、ちょっと重さがあったり、空気的にも(良くなかった)。もちろん、この時期なので、一人ひとりに難しさはあると思うので、それが悪い方向にいかないようにしないと。ただ、勝ちきれたことは良かったと思うので、もう1回気を引き締めてやらないといけないです。ただ、勝った分、ちょっとゆるくなるかもしれないけど、内容にも危機感を持って、決勝があるのでね、しっかりやりたいと思います」

このほかにも、原口元気、長澤和輝、大迫勇也の声を紹介。
続きは、メルマガNumber「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」で ぜひお読みください。
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ドルトムント

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