サッカーの尻尾BACK NUMBER
最大の拍手は、イニエスタのために。
CL4強進出のバルサ、現在絶好調。
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph byAFLO
posted2015/04/22 11:30
カンテラからの生え抜きであり、バルセロナの全盛期から中心選手であるイニエスタ。ファンの彼に対する愛情と信頼にはやはり特別なものがあるのだろう。
3人で95点、そして終盤へ向けて調子を上げている。
ネイマールの2点目は、エリア内でクロスに頭で合わせるという、ストライカーのようなゴールだった。
バラエティに富む形で点が奪えているのもプラス。
メッシを「偽9番」に置き、中央の彼にボールを集めそこから展開、という形が主だった昨季までよりも、相手は絞り辛くなった。ダビド・ルイスとマルキーニョスというPSGのCBコンビが苦しんだように。
今季、メッシ、スアレス、ネイマールの3人は95点を決めている。そして3人とも、シーズン最後の1カ月半へ向けて好調を保っている。
「さらによくなることを願っている。プレシーズンからそのために準備してきたのだから」と試合後にルイス・エンリケは語った。
個と、組織がピークに近づきつつあるバルサ。3トップを活かしたスピーディなサッカーに、かつてのバルサの香りをもたらすイニエスタが加われば、4年ぶりの優勝も見えてくる。