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オーガスタへ、それぞれの紆余曲折。
ワトソン、マキロイ、そしてウッズ。
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph byAFLO
posted2015/04/07 10:30
数々の記録を打ち立てたタイガー・ウッズが世界一の座を失ってから約1年。まだ39歳、老け込むには早過ぎる。
オーガスタは、両腕を広げて戦士たちを待つ。
とはいえ、彼こそが現在の世界ナンバー1だ。若き王者としてオーガスタに戻ってくるマキロイは、果たして「今年こそ」勝てるだろうか。首位を独走していながら最終日のバック9で大崩れし、「80」を叩いて15位に終わった2011年の悔しさを、果たして「今年こそ」晴らすことはできるだろうか。
芝の緑とバンカーの白砂、色とりどりのアゼリアの花。溜め息が出るほど美しく厳かなオーガスタは、「さあ、おいで」と両腕を広げて待っている。
選ばれし名手たちは、震える想いを胸に秘め、今年もオーガスタに戻ってくる。
そして、72ホールを戦い抜き、最後の最後に選び抜かれた一人だけが、18番グリーンに戻り、グリーンジャケットを羽織る――。