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野球選手の頭に機関銃???
“グローバルリーグ”仰天顛末記。 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2015/02/26 10:30

野球選手の頭に機関銃???“グローバルリーグ”仰天顛末記。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

グローバルリーグから帰国して会見する東京ドラゴンズ・森徹監督。プロ野球から縁遠くなった選手とアマチュアから成るチームは、過酷な状況をくぐり抜け、今こそ顧みられるべき成績を残したのだった。

異郷の地にあって選手が作った歌『カラカスの雨』。

 最後に、軟禁状態の1969年5月29日に選手のひとりだった福井が作った『カラカスの雨』という歌を紹介したい。

 福井はスポーツ紙に連載していた『実録グローバルリーグ カラカスの雨』の中で「もし日本へ帰れる日が来たら、カラカスでのつらかった誕生日(5月29日)を思い出す記念として何かを残したい」と、歌を作った動機を書いている。この歌の楽譜は福井たちが軟禁状態にあった「Hotel El Conde(ホテル・エル・コンデ)」の便箋に書かれた。46年たった現在でもこのホテルは営業しているという。

俺の涙がささやいた
赤いネオンをうるませる
浮気な浮気なカラカスの雨
再び東京に降る時は
そっとあの娘をぬらしておくれ
俺の涙じゃないんだよ

古いレンガの教会の
たそがれ告げる鐘の音は
古い昔のブルースだった
そっと口笛吹きながら
今さら返らぬ身の上を
枯れた落ち葉にささやいた

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