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長嶋茂雄名誉監督の大谷翔平論。
「やっぱりオレはピッチャーだな」
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鷲田康Yasushi Washida
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2015/02/18 11:45
![長嶋茂雄名誉監督の大谷翔平論。「やっぱりオレはピッチャーだな」 <Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/c/0/350/img_c07cd632982946551a3f6d0892df7fae284574.jpg)
大谷翔平の昨年記録は、投手としては11勝4敗、防御率2.61、打者として打率.274、10本塁打、31打点。さて、3年目の成績は?
アウトローに「筋」が通れば、投球の幅は広がる。
この日はノーワインドアップで投げ1回、3番打者のキム・ダウォンへの6球目、真ん中高めのストレートでMAXの154kmをマークした。その後も外角に制球された150km台を立ち上がりから連発。自然体からすっと左足を上げて、そのままスムーズに踏み出す。力感をあまり感じさせないフォームだが、制球と球威という二つのテーマをしっかりとクリアした。これが2015年版の大谷のピッチングの基本型と言えるものだった。
「投手とはアウトローに1本筋を通せれば、そこからいくらでもピッチングは広がっていくものである」
これは今季のキャンプで、阪神で臨時投手コーチを務めた江夏豊さんの持論である。
力のある真っ直ぐを外角低めに投げられるパワーと正確さが、投手の土台。それができれば投球の幅は広がり、変幻自在に打者を抑え込んでいけるようになる。
まさにそれが今年の大谷の目指す世界なのだ。
あの小顔であの長身であの手足の長さ。ミスターが語る今までの日本人にない身体と身のこなしを持つ右腕は、力と正確さという究極の投球へ、その第1歩を踏み出した。
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