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7000万人が熱狂する、ある“競技”。
ゲームはスポーツになれるのか?
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph bySports Graphic Number
posted2014/10/27 10:30
収容人数66000人を超えるソウルワールドカップスタジアムで行なわれた「League of Legends」の世界大会決勝戦。アメリカ、ヨーロッパなど世界中からファンが押しかけた。
日本でeスポーツの普及が遅れた理由は?
そうした海外での人気とは裏腹に、日本でeスポーツの普及が遅れた理由の一つに、任天堂やSONYのお膝元として、家庭用ゲームが圧倒的に普及していたことがあげられる。
しかし最近ではゲーム用PCの売上げも急速度で拡大し、ネットカフェなど諸外国に並ぶ環境が整いつつある。
そして9月に行なわれた東京ゲームショウでは、LoLを運営するRiot Games社が日本法人の設立をついに発表した。
日本にも、eスポーツの嵐が着実に近づいているのだ。
「ゲームはスポーツか」という古くて新しい問い。
「ゲームはスポーツなのか」
ゲームが世に登場して以来、この問いは幾度となく現れては消えていった。
しかし、状況の変化は想像を超える速度で進行していた。
スポーツであるかどうかを越えて、ゲームは既に一つの大きなジャンルを形成してしまっていたのだ。
それに何より、ソウルワールドカップスタジアムを包んだあの熱狂を目撃した今となっては、その問い自体が既に随分と古めかしいものに思えてならない。