Number Do ExBACK NUMBER
Number Do×ほぼ日「ランナー手帖」。
「走る」と、「記録する」の好相性。
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byNao Nakai
posted2014/10/02 11:00
昨年の「ランナー手帖」10月、11月のページ。2人のランがぎっしり書き込まれている。
涌井「書き込みたい、というのがモチベーションになる」
西本 「仕事だから」とか「自分で作ったし」という義務感もありましたか?
涌井 最初の2、3週間はそうだったんですが(笑)、それ以降は楽しくなってきた。この手帳に「書き込みたい」というのが、走る上でも小さなモチベーションになっていたかもしれません。目に見える成果が楽しいというか。
西本 だいたい週に2、3回走ってますよね。お、3月はちょっと走り込んだのですか?
涌井 はい。4月下旬にSTYという91kmのトレイルランレースを走ったのですが、未知の距離だったのでちょっと怖かったんです。これ、完走できるのかな、って。それで真面目に皇居の周りとか走っていましたね。
西本 でも、6月の「SPA TRAIL」(81km)や9月の「信越五岳」(110km)の後もそうですが、レース後は走れてませんね。
涌井 そうなんです。走り終わって1週間は脚にダメージが残ってしまって、走ろうという気になれませんでした。手帳にもそれがハッキリ残ってますね。
西本「この日に大雪が降ったな、とか思い出しますよね」
西本 僕も1年ちゃんと書いておくべきだったな。涌井さんが「雪上ラン」とか書いているのを読むと、そんな日にまで走らなくていいだろとも思うんですけど(笑)、この日に東京でも大雪が降ったな、とか思い出しますよね。そういうの、楽しい。
涌井 ぱっと見は単なる数字とグラフの羅列なんだけど……。
西本 自分にとって思い出のある数字の羅列ですよね。僕も11月は大阪に出張いって、仕事前に淀川の河川敷を30kmも走ったことなんか、久しぶりに思い出しましたよ(笑)。
涌井 「出場大会日誌」のページには、1kmごとのラップタイムをぜんぶ書いてありますね。ギッシリだし、字が汚くて読めないですが(笑)。
西本 ラップタイムという数字の羅列からも、自分の調子や心の動きが読めますね。あ、34kmからつらくなってるな、とか。意外に40km以降で頑張ったなとか。