SCORE CARDBACK NUMBER

後半戦は二強の頭脳戦と新鋭のボッタスに要注目。
~佳境のF1、タイトル争いを占う~

posted2014/08/24 10:30

 
後半戦は二強の頭脳戦と新鋭のボッタスに要注目。~佳境のF1、タイトル争いを占う~<Number Web> photograph by Getty Images

ハンガリーGPでボッタス(右端)は予選3位に食い込み、2位を追走する実力を見せた。

text by

今宮純

今宮純Jun Imamiya

PROFILE

photograph by

Getty Images

 夏休みが終わり、8月24日の第12戦ベルギーGP(スパ)、続くイタリアGP(モンツァ)で後半戦に入る。今季は最終戦(アブダビGP)のみポイントが2倍となるダブルポイント制を採用し、優勝25点が50点、2位18点が36点となった。現在、首位N・ロズベルグと2位L・ハミルトンは11点差。だが、もし点差が今と変わらず、アブダビでハミルトンが勝ち、ロズベルグが2位なら、順位は覆る。つまり、新ルールを見据えて、二人は後半戦に臨むことになる。

 では、同じチーム(メルセデス)で競う両者にとってキーファクターは何か。雨などのコンディション、マシン・パワーユニット(PU)の信頼性、タイヤ・ピットストップ戦略の三つだろう。序盤戦のウェットな路面ではハミルトンがポールポジションを奪い続けたように、彼はグリップ変化への対応が早い。雨天が多いベルギーGPでは要注目だ。一方、マシントラブルが少ないのはロズベルグ。走行中にエンジニアと無線で話し合い、コックピットで調整する能力に長ける。二人ともマシンのセットアップ情報をチーム内で共有するが、スタート後のタイヤ選択やピットストップのタイミングなどは“駆け引き”であり、後半は二人の頭脳戦が見どころだ。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 416文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

ニコ・ロズベルグ
ルイス・ハミルトン
バルテリ・ボッタス
ウイリアムズ
メルセデスAMG
フェラーリ

F1の前後の記事

ページトップ