勝ち負けよりも、フットサルを楽しんだという充足感。

　参加者はボールを蹴ることにも慣れ、試合はいよいよ盛り上がります。女子が強烈なシュートをゴール前で体を張って止めて大歓声が上がったり、試合終了ギリギリで劇的なゴールが決まってPK戦に突入したり。初心者とは思えないプレーぶりです。

PK戦に突入。後ろではチームメイトが肩を組んでチームの運命を決めるボールの行方を追います。

　4チームでの総当たり戦が終わったら順位決定戦。1位から8位まで順位はつきましたが、勝負は時の運、勝った喜びはもちろんですが、初めて会った仲間たちとフットサルを楽しんだ充足感が大きかったような気がします。

　初めてのフットサルの感想を参加者に聞くと、「思っていたより面白かった。ちゃんと蹴れなかったのが悔しい！」「点が取れて楽しかった。もっと点取りたい」「走るのとは身体の使い方がぜんぜん違って面白かった」と予想以上にゲームを楽しんだ様子。

試合終了前30秒間の得点は2倍に。一気に試合がひっくり返るので、選手たちも必死です。

　最後は表彰式です。優勝チームにはアディダスからフットサル用のボールを1人1個ずつプレゼント。MVPはもっとも楽しんだ参加者が選ばれます。女子ながらキーパーをつとめ大活躍、チームの勝利に貢献した参加者にアディダスからユニフォームとシューズひと揃えとボールが贈られました。男女得点王にはMVPと同じ賞品を用意していたのですが、なんと女子は3人が同点で得点王に。急きょ、じゃんけんを行い、勝った参加者にユニフォームなどひと揃いを、負けた2人にはボールをプレゼント。さらにFRaU賞、Number Do賞として、試合終了直前のゴールで大会唯一のPK戦へとへームを導いた男子、コート内外で大きな声でチームを叱咤激励しつづけた女子など計3名がパナソニックの全身用低周波治療器「おうちリフレ EW-NA63」を手にしました。

　表彰された参加者は笑顔を見せ、他の参加者からの大きな拍手に応えます。

【写真上】 MVPの名前が呼ばれると大きな拍手が。　【写真下】 見事、得点王に輝いた4人。

　天気も最後まで崩れず、大きなけがもなく、およそ4時間のフットサル大会は無事、終了。自由にボールを蹴ることを楽しんだ1日でした。

　そして次の日――。

　参加者を襲ったのは予想以上の筋肉痛。普段から走っているとはいえ、やはり使う筋肉が違うようで、体幹など、普段、筋肉痛とは無縁の場所に鈍い痛みが。歴戦のランナーたちが体をさすりながら「いやあ、筋肉痛で……」とどこか嬉しそうに言う姿は、フリーフットボールという新しいスポーツを知った喜びの表れなのかもしれません。