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逆転のGL突破へ、「超V字回復」を。
遠藤、岡崎、本田、それぞれの“志”。
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byGetty Images
posted2014/06/23 11:20
GL最終戦、コロンビアとの試合に向け調整を行なう本田圭佑。今大会日本唯一のゴールを決めている男にかかる期待は大きい。
本田「戦う限り可能性はゼロでない」
「FKの感触がよくなっている」と胸を張るのは遠藤保仁だ。
「コロンビアの選手はメチャメチャ背が高いわけではない。チャンスはある。キッカーが精度の高いボールを蹴っていければいいと思う」と自信を覗かせる。前回の南アフリカワールドカップでは、グループリーグ第3戦のデンマーク戦で直接FKを決め、3-1の勝利に貢献している。4年前の再現を狙う意欲は強い。
W杯の歴史において「初戦負け、第2戦引き分け」から決勝トーナメントに進出したチームは一つだけある。2002年日韓大会のトルコだ。トルコは決勝トーナメント1回戦で日本に勝ち、最終的には3位という同国史上最高成績を収めている。諦めなければ何かが起こるという良い例と言えるだろう。
ときに仲間を叱咤し、鼓舞しながら、日本サッカー界のインフルエンサーとして歩み続けてきた本田圭佑は「戦うことをやめたり、信じることをやめることでその時点で可能性がゼロになる。戦う限り可能性はゼロでない」とミラクルを起こすことを誓った。
日本サッカーの未来につながる90分を見ることを誰もが祈っている。