ブンデスリーガ蹴球白書BACK NUMBER
内田篤人「俺は“つなぎたい派”」
チーム1の出場数とタッチ数の意味。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byBongarts/Getty Images
posted2014/01/30 10:50
攻守に奮闘し、後半36分までプレーした内田。だが、前半37分に警告を受けたため、残念ながら次戦は累積警告で出場することができない。
最もボールに触れる内田が、攻撃でも発揮する影響力。
内田はこれまで繰り返し、こう話してきた。
「自分はあくまでも守備の選手だから」
攻撃参加の求められるサイドバックではあるが、もっとも大切なのは相手の攻撃からしっかりとゴールを守ること。それは間違いない。
しかし、シャルケの中で最も多くボールに触れるチャンスのある内田には、“攻撃でも”チームに影響を与える選手になることが求められているのだ。
だからこそ、この試合で見せたふたつのプレーは大きな意味を持っている。
シャルケの試合の2日前に行なわれた試合で3位ボルシアMGが敗れ、1日前の試合では4位ドルトムントが引き分けて、5位ヴォルフスブルクと6位ヘルタはともに敗れた。
これで5位に浮上。CL本戦に出場出来る3位ドルトムント、CLプレーオフ出場権を得られる4位のボルシアMGがともに勝ち点33で並ぶ中で、勝ち点31まで伸ばした。
決して明るいニュースに恵まれたわけではなかったシャルケが、後半戦は良い形でスタートを切ることができた。あとは、この流れを継続していけるかどうか。そして、そのキーパーソンは内田なのだ。