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ぶっちぎりの10回目。
~米賞金王ウッズ、38歳の円熟味~
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byGetty Images
posted2014/01/21 06:10
帝王ニクラウスは46歳でマスターズを制し、メジャー18勝目を挙げた。現在38歳にしてメジャー14勝のウッズは、どこまで迫れるだろうか。
タイガー・ウッズが'13年、通算で10回目の米ツアー賞金王になったことは、ほとんど話題にならなかった。'13年も16試合で5勝を挙げ、米ツアーでは通算79勝。サム・スニード(米国)の持つ歴代最多勝利記録82勝に、あと3勝と迫っている。'14年のうちに肩を並べる可能性が高い。
彼の場合、もはやメジャー大会で勝たないと、人目にふれるような報道はされない。メジャー大会の歴代最多勝利はジャック・ニクラウス(米国)の18勝。ウッズは現在14勝だから、ニクラウスの記録に迫った時には、大きな話題になるだろう。しかし米ツアーで通算10回の賞金王というのも、ウッズならではのたいへんな記録だ。賞金王の回数は、ニクラウスの8回を上回ってすでに歴代最多になっていたが、節目の10回目は、もう少し報道されてもよかったように思う。