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最下位サラゴサにアギーレ監督就任。
泥沼チームを本当に立て直せるのか?
text by
中嶋亨Toru Nakajima
photograph byMutsu Kawamori
posted2010/12/16 10:30
両親はバスク系メキシコ人で、スペインにルーツを持つアギーレ。現役時代はメキシコ代表として活躍し、1986-87シーズンにオサスナでプレーしている
レアル・マドリー戦では敗北したが主将ガビは意気盛ん!
アギーレ体制4戦目となった15節のレアル・マドリー戦は、全体が間延びして守備網は緩く、攻撃は互いの距離が開いて連動性を欠いていた。
1-3というスコア以上にレアルに打ちのめされた試合だった。
しかし、主将ガビはポジティブに敗戦をとらえていた。
「僕らは自分たちの力を活かす戦い方ができなかった。でも、レアル相手に臆することなく撃って出たこと、最後まで全員が戦い続けたことは必ず今後につながっていくはずだ。アギーレ監督と共に一刻も早くチームを作り直す必要がある。そのために最も重要なのは、今日示した勝利への強い気持ちだ。僕たちは絶対に諦めないし、自分たちを信じている」
昨季も熾烈な残留争いを演じたサラゴサは、冬の移籍マーケットで加入したチリ代表FWスアソの獅子奮迅の活躍で、降格回避に成功した。
果たして今季、アギーレはサラゴサの“救世主”となれるのだろうか。