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咆哮する猛虎メディアを手懐けた、
城島健司の言葉を尽くすプロ意識。 

text by

氏原英明

氏原英明Hideaki Ujihara

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photograph byHideki Sugiyama

posted2010/11/24 10:30

咆哮する猛虎メディアを手懐けた、城島健司の言葉を尽くすプロ意識。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

今季の成績168安打は、1997年に古田敦也が記録した捕手のセ・リーグ最多安打記録を抜く大記録でもあった

プロとしての姿勢を言葉で表現することの重要性。

 この1年間、城島がそうしたプロフェッショナルな姿勢を保ち続け、メディアもそれに応えた。だから、両者の関係は友好だった。

 城島が作り出した選手とメディアの関係は、タイガース・メディアを変えるきっかけになるかもしれない。もちろん、城島に度量の大きさがあったことは確かだが、お互いがプロフェッショナルであるという姿勢を保ち続けられれば、城島以外の選手であっても、彼らが野球の世界にいるプロなんだということを、その語りの中から得られるのではないだろうか。

 コメントされてから数日後に選手が真っ向否定するような、いびつな関係ではなく友好な関係でつながっていくように……。

 そのあるべき姿を、城島はこの1年で示してくれた。そんな気がしている。

 このシーズンオフ、城島に膝の半月板損傷が発覚した。最悪の場合、来シーズンの開幕に間に合わないそうだ。せっかく、城島がいい雰囲気を作ってくれたのにと、そういう想いもするのだが、あの城島である。来季の開幕には元気に顔を出し、冗談っぽく言ってくれそうな気がする。

「みなさんが大げさに書きすぎなんですよ」と。

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