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リオ五輪占う、競泳日本選手権開幕。
1994年生まれの“黄金世代”に注目!
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byKyodo News
posted2013/04/07 08:00
昨年11月の競泳W杯東京大会の記者会見に出席した萩野公介、山口観弘、瀬戸大也(後列左から)。
現役続行を表明した寺川綾ら、ベテラン勢も多数出場。
今大会には、これまで日本代表として長年活躍してきた第一人者たちも多数出場する。
その一人、ロンドン五輪の背泳ぎ100mで銅メダルを獲得した寺川綾は、昨年11月に現役続行を表明。今年2月の日本短水路選手権では50mで日本記録を更新して優勝し、100mでも自己新記録での優勝と、健在ぶりを見せた。
現在の寺川に感じられるのは、泳ぐことそのものを楽しむかのような、いい意味でのゆとりだ。
「まだ自己ベストは更新することができます」
とコメントしているが、28歳になった今、新たな心境で取り組んでいるのかもしれない。
さらに北島康介や入江、平井コーチのもとへと移った松田らもいる。
これからを担おうと虎視眈々と先を見据える若い世代の選手たち、個々に目標を抱く実力者たち、その動向が、これからの日本競泳の4年の見取り図にもなる。