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日本女子、10年ぶりの表彰台独占。
フィギュア四大陸の奮闘を追った! 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byAP/AFLO

posted2013/02/12 11:30

日本女子、10年ぶりの表彰台独占。フィギュア四大陸の奮闘を追った!<Number Web> photograph by AP/AFLO

フリーの演技の後、得点表示を見て笑顔を弾けさせた浅田。SPでは自身の代名詞ともいえる3アクセルも見事に決め、約1カ月後に迫った世界選手権優勝を射程に捉えた。

 日の丸が三旗揚がり、「君が代」が流れた。表彰台の上には、3人の日本女子、浅田真央、鈴木明子、村上佳菜子が誇らしげに微笑みを浮かべて立っていた。

 2月8日から大阪で開かれていたフィギュアスケート四大陸選手権。日本女子がこの大会の表彰台を独占したのは、2003年北京大会(優勝・村主章枝、2位・荒川静香、3位・中野友加里)以来、実に10年ぶりのことである。

 ことさら浅田真央にとっては、今シーズン初めて3アクセル解禁となった記念すべき大会だった。 

浅田真央、2年ぶりの3アクセルで今シーズン世界最高点。

 SPでは、村上、鈴木ともにほぼパーフェクトの素晴らしい演技が続き、会場の雰囲気も熱く盛り上がっていった。そんなプレッシャーの中で、最終滑走の浅田が登場。「アイ・ガット・リズム」でガーシュウィンの早いテンポに合わせて大きく踏み切り、きれいに3アクセルを回りきった。

 最後までノーミスで滑り終えた浅田は、嬉しそうにガッツポーズをきめた。今シーズン出場したすべての試合で勝ち続けてきたものの、トレードマークの3アクセルを封印してきたことに対して、「(優勝しても)嬉しさは半分くらい」と言い続けてきた。その浅田が2年ぶりに試合で3アクセルを成功させて、全身で喜びを表現した。

 観客たちは採点が出るまで手拍子を続け、74.49という今シーズン世界最高点が出ると、会場は大歓声に包まれた。

「今の私にできる最高レベルの演技でした」

「今の私にできる最高レベルの演技でした。ジャンプも表現もよくできたと思う」

 普段は反省ばかりを口にする浅田が、珍しく会見ではそう言い切った。

「他のジャンプは(佐藤)信夫先生と修正してきたけれど、3アクセルは長い時間練習してこなかったため、以前の悪い癖が取れたのだと思う」

 フリー「白鳥の湖」では、3アクセルも、そして久しぶりに挑戦した3フリップ+3ループの2つ目のジャンプも、回転不足の判定を受けたものの、着氷の乱れは最小限で全体の流れはこわれなかった。得手ではなかったサルコウが2回転になったのが、唯一ミスらしいミスだった。フリー130.96、総合205.45と今季の自己ベストスコアを更新した。

【次ページ】 女子選手で唯一、6種類の3回転が入ったプログラム。

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