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DREAMが外資系年末イベントで復活!
真価が問われる“大晦日恒例行事”。
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph bySusumu Nagao
posted2012/12/28 10:30
12月31日に行なわれる大会に向け、手をとりあったDREAMとGLORYの面々。新生DREAMはその真価が問われることとなる。写真左から北岡悟、川尻達也、高谷裕之、GSI(グローリー・スポーツ・インターナショナル)のピエール・アンデュランド会長、スコット・ラッドマン、バス・ブーン、笹原圭一広報。
“大晦日”以上の開催意義をファンに与えられるか。
放送メディアはCS・ケーブルテレビとニコニコ生放送のPPV。
地上波中継がなく、開催発表も10月下旬と遅かっただけに、プロモーションはどうしても苦しいものになってしまう。
かつて“お茶の間”でK-1 GPを楽しんでいた人たちに、シュルトやアーツが日本で試合をすることがどれだけ伝わっているだろうか。いくら豪華メンバーでも、日本ではまだGLORYというブランドそのものに知名度がない。
毎年恒例の大晦日イベントだが、今回は新たなスタートになる。
レベルが上がっている現在の日本総合格闘技、GLORYという立ち技の新ブランドをどこまで世間にアピールすることができるか。大事なのはかつての栄光を取り戻すことではなく、新たな歴史を作っていくことだ。
「今年も大晦日にやるんだ。よかったな」というコアなファンの“安心”以上の何を提示できるか。DEEPやKrushなど後楽園ホールをベースにしたイベントがハイレベルな試合で観客を沸かせている中、“メジャー”であることの意義が問われる。