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あの“名選手”はどうなる?
来季の殿堂入りで議論沸騰。
~クレメンスらの薬物疑惑、その後~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byYukihito Taguchi
posted2012/08/15 06:00
薬物使用について偽証罪に問われたクレメンスだが今年6月、連邦地裁で無罪が確定した。
来年の表彰セレモニーは、一体、どんな雰囲気になるのだろうか。
7月22日、ニューヨーク州のクーパーズタウンで恒例の野球殿堂入り表彰が行なわれた。今年の表彰者は、レッズひと筋で19年間プレーしたバリー・ラーキンと、カブスで活躍した故ロン・サントの2人。ラーキンは「信じられないこと。いろいろな人に支えられた」と感慨深げにスピーチし、サント夫人は涙を浮かべた。
その一方で、米国球界では、早くも来季の殿堂入りについての論議が始まった。というのも、ステロイドなど薬物使用疑惑のあるバリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、サミー・ソーサらが、殿堂入り資格を満たすことで、世論が沸騰し始めたからだった。