SCORE CARDBACK NUMBER
スター選手が続々、復帰。
新生K-1の未来と現実。
~日本での開催はないのか?~
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph byBen Pontier/EFN
posted2012/05/23 06:00
バダ・ハリ(右)は1月に開催されたイッツショータイムで“キック引退試合”も行なっていた。
活動の拠点は日本から海外へ。5月27日、スペインのマドリッドで「K-1 RISING2012」が開催される。マッチメークの軸は16名参加の70キロ級世界トーナメント1回戦とヘビー級のスーパーファイトだ。K-1復活の報を聞きつけ、今年1月にボクシング転向を表明したバダ・ハリが前言を撤回し、ブラジルの新鋭と対戦する。
資金繰りの悪化によって、昨年9月の国内大会を最後にFEG体制のK-1は活動休止に。K-1ワールドGP優勝を最大の目標に置いていたバダ・ハリは闘うモチベーションを失ってしまった。
だが、今年になってからジャスダック上場企業であるEMCOMが香港に子会社としてK-1グローバル・ホールディングスを設立。担保として他の企業などが押さえていたK-1の商標を買い取ったことで、今後はK-1グローバル・ホールディングスが団体を運営していくことになった。これまで舵取りをしてきた谷川貞治氏や石井和義氏は新K-1に一切タッチしない。その代わりイッツショータイム代表のサイモン・ルッツ氏がサポート役に回った。